なぜ高いのにボーズで買ってしまうのか?
~少子化でも売上げをアップさせるサービスとは
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私は今までボーズに感動したことが2回あります。
1回目は、購入したクワイアットコンフォートというヘッドフォンの部品が壊れ、修理を依頼した時です。
感動したのは1.修理のために送る送料が無料
2.部品とその他の部分も新品に交換 と言う点でした。
ここまでは皆さんも「なんだ。普通じゃないの~。」と思われるでしょう。
実際私も5万近くするヘッドフォンだから、これぐらいは当たり前か、と思ったのです。
そして2回目も、又私の使用方法がよくないため同じ破損が起こります。
すると今度も1.修理のために送る送料が無料
2.部品とその他の部分も新品に交換 されていたのです。
ここまでされるとはっきり言って、私はボーズのファンになってしまいました。
ただ私がファンになったのは、この商品との出会いがブランドイメージとなっていたからだといえます。
※ボーズ社の経営理念
「Better Product thorough Research」
(研究活動を通じてよりよい製品を顧客に提供すること)
経営理念を具現化するための4つの言葉
・革新的なアイデアを生み出す事に注力
・優秀な製品製作への情熱
・研究への専念
・新技術をリード
私がこの商品を買おうと思ったのは、某米系航空会社のビジネスクラスで実際に使用し、外の音を跳ね返し、耳を包み込む音のよさに感動したからです。
商品のイメージは、どこで(WHERE)、何を(WHAT)、どんな時(OCCASION)に買ったかという2W1Oでつくられます。
もしボーズを量販店で買ったとしたら実際店頭販売している商品とそうでない商品があります)、たとえその後同じようなアフターケアを受けたとしても、ファンになることはなかったかもしれません。
ボーズがダントツにファンを増やしている理由は、どこでボーズの商品と顧客を出会わせるか、というこの企業の販売チャンネル戦略にあります。
ボーズは、ボーズを欲する顧客は誰かと言う点を明確にし、
その顧客に、ある特定の販売チャンネルを通して商品を提供する事で企業ブランドを高め、一切値引きせずに成功しているのです。
値引きをしないという信頼は、アパレルのアバクロ同様本物を求める顧客が求めているものです。
一度皆さんも商品を本物のどのレベルで顧客に提供するか、考えてみましょう。
本物にこだわる売り方さえ確立できれば、ボーズのようにファンをつくることができるようになります。
値引きをしないビジネスを確立すれば、少子化でも成功することは可能です。
なぜなら本物にこだわれば、
これから日本で起こる所得格差において、
購買額の高い富裕層を獲得する事ができる為、
その層の財布が少ない子供たちに集中して流れ、
少子化で客数が減っても客単価が大幅にアップし、
売上げは落ちないようになるからです。
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