アップルとユニクロ、どちらに顧客がリピートするか?!
~不況でもこうすれば売上げは、アップできる
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ウオールストリート誌は、ユニクロトップが、ブランド構築の為にヨーロッパ、アメリカの企業を買収する考えがあるとコメントしていました。
今ユニクロは景気不透明な世の中の後押しもあり、デパートへのテナントや路面店出店と破竹の勢いです。
ここまでしてユニクロが表に露出する理由は、ユニクロという名前をブランド化したい、それ以外にはありません。
なぜなら以前述べたように、同社のビジネスモデルは新商品の売れ方次第で
崩れる危うさがあり、それを回避する為にはブランド化することが、唯一会社存続の道だからです。
ブランド化できれば、極端に言うと新製品がなくても顧客の口コミが起こります。
その理由は、ブランドには、特定の顧客を引き止める“憧れ”の要素があるからです。
しかしこの“憧れ”の要素は、大衆化とは対照的で、これまではビジネスとしてこれらを結びつけるのは至難の業だと思われてきました。
が、アップルだけは例外でした。
米アップルのタブレット型パソコン「iPad(アイパッド)」、
携帯型ネット端末の世界普及台数は09年で4億5000万台、そしてその市場規模は13年には10億台になるだろうと言われ、この商品はパソコンと携帯電話の間に広がるこの需要の取り込みを狙っています。
「モノが余る時代には、モノではなくコトを提供する必要がある。
例えば携帯電話。
一人2つ持つのは、電話の機能ではなく、電話で何ができるか?があるからだ。」
この言葉通り、iPad(アイパッド)は、今までできなかったことができるヒット商品のようです。
方や日本ではユニクロが、09年は新たに静電気防止、形状保持の機能をプラス、カラーバリエーションを豊富に展開し、ヒートテックを今後は全世界で5000万枚の販売を計画しています。
両社は、こうして見ると新製品を開発し、市場に出す同じようなビジネスモデルを構築しているようですが、提供する商品が、モノなのか?コトなのか?この点にフォーカスすると何やら違いがあるようです。
モノではなく、コトを見つけ出すには、
今までできなかったことができるか?
この問いをすれば分かります。
例えば、iPad(アイパッド)で今までできなかったことができるとすれば、
それは新聞や雑誌、書籍をまるで紙メディアを読んでいるように楽しめることでしょう。
では、ヒートテックで今までできなかったことができるとすれば、
それは冬でも、セーターを着用する必要がなくなり、厚着しなくてもよくなることでしょう。
不況に顧客支持を得て、しかも利益を生み出すには、
商品が提供するコトに、楽しさ、おしゃれ、非日常という要素があり、
それによって顧客に会社のキャッシュポイント(定番商品)を購入してもらう必要があるのです。
アップルの定番商品は以前と変わらない普遍とも思えるものでも、よく売れます。
なぜならアップルには他のブランドとは一線を画すデザインという要素があり、
その上アップル商品でないと一旦購入した顧客が不便を感じるようにもなっているからです。
しかしアップルユーザーは、不便を感じても、他社のパソコンにのりかえたりしません。
その理由は、アップルとパソコンは違うというブランドイメージが浸透しているからです。
ユニクロの定番商品はヒートテックの反響により売れていると想像できますが、
ただアップルのようにブランド化ができているかというと、少し疑問です。
モノあまりの日本で顧客はブランド化された会社を選択します。
もちろんブランドといってもバブルのときのような高級ブランドではありません。
これから顧客に支持されるブランドとは、顧客が得る3つの証
1・成功の証 2・安心の証3・幸福の証 のうちの幸福の証です。
皆さんの会社も、その規模に関わらず、
アップルとユニクロから、顧客に支持されるブランドをどのように築いていくか?
イメージしてみてください。
ブランド構築を軸にして、同時に短期の売上げアップを考えれば、そこに不況でも顧客が買いたくなるやり方が見えてくるのです。
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http://www.hh-consul.jp/pdf/koukaitenseminar.pdf
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