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必見コラム「企業が生きる知恵」


  マーケティング

投稿日 2010/09/03

生き残りをかけるカルビーのマーケット拡大戦略

~日本企業がグローバル化で成功する為の羅針盤とは?

先の見えない今、業種、業態を問わず会社やお店は、生き残りの道を探っています。

例えば、売上げ3兆円規模のペプシコと
売上げ1464億円のカルビーが提携した事もその1つでしょう。

この提携は、スナック菓子では、日本国内シェアーを4割持つカルビーと
世界では巨人でも僅か日本では2.6%しかない売上げシェアーがない
ペプシコがお互いに成長できる戦略を両社が共有できたことを意味しています。

両社が成長するために選んだ戦略とは、
進出する余地があるマーケットに拡大していくという
まさにマーケット志向型企業が採用するものです。

会社は中小企業でも大企業でも、
生き残らなければなりません。

そして、そこで重要なことは、
生き残り為に判断を下すトップの考えや思いが現場まで浸透し、
その為に実践する戦術に現場が士気を低下させずについて行けるか、です。

不況で生き残る会社(お店)には、これからの時代こだわりが最も重要です。

会社(お店)のこだわりは、
商品の品質、サービス、働く社員、
商品の価格などで、それは何でもよいのです。

重要なのは、会社に何らかの、こだわりが必ず存在することです。

先述の食品メーカーカルビーは、外資ペプシコと提携することで、
スナック菓子市場の20倍以上ある世界の食品市場への商品提供を可能にし、売上げを拡大すると同時に提携先(ペプシコ)が納得する売上げと利益率を達成するため、
これまで同社の"こだわり"とも言えた品質(これが企業風土)維持のやりすぎの部分は排除していくようです。

売上げを拡大するには、
マーケットがあるところに進出するか(新規客数を増やす)か、
今のマーケットを深堀りするか(購買頻度や客単価アップや口コミを起こす)の、どちらかです。

利益率をアップするには、コストを削減するか、商品回転をアップするか、いずれかです。

カルビーは、
品質へのこだわりを軽減することでコストダウンを図り、
そのコストダウン費用を商品開発を担当する人材育成に投資し、
10年に一度の大ヒット商品を3年に一度開発することで商品回転をアップさせ、商品の鮮度を保ち、値崩れする前に売り切ろうとしています。

カルビーの欧米企業との提携は、
日本の企業が、
これからの不況に生き残る為に何をしなかればいけないかを教えてくれています。

現場士気向上に最も大切なことは、
働く人に最も重要な企業風土を会社の羅針盤とし、
働く人のモチベーションを維持することで、
会社が向かうべきベクトルを仕組みにして、
売上げ拡大と利益率アップを可能にするかということです。

一度自社(お店)の羅針盤となる、
企業風土を振り返って見てください。

きっとそこに、
顧客が皆さんの会社(お店)のファンになる何かが、隠されているはずです。






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