「米国優秀企業のビジネスモデル」を分析し、「あなたの企業進化」を実現します。

なぜ、アメリカの優良企業は世界でダントツなのか?H&Hコンサルティングは、米国企業の”利益を生み出す仕組み”を解き明かす専門家として、あなたの企業を成功へと導きます。

必見コラム「企業が生きる知恵」


  外食

投稿日 2008/02/03

スターバックスが100店舗閉める

~オンリーワンの価値はこうしてつくる

スターバックスは約23年前にアメリカシアトルで創業し、本国内で昨年度末に6010店舗、そして2008年度は目標の1600店舗を下回りますが、1175店舗オープンする予定です。

しかしここにきて、同社は本国内の不採算店100店舗を閉めるとコメントしました。

今日本ではスターバックスは2007年末で686店舗。

米国との人口比米国2日本1で単純に見ると、日本市場では3000店舗は軽く展開できる計算になるが果たしてそうだろうか?

米国は今人口が増え続け、将来的には4億まで行くといわれている。
日本は2050年には少子高齢化が進み、1億をきる。
と言うことは、大体現状で見ると2000店舗で飽和状態になる。

ある情報によるとスタバのない県は以下の都道府県。
このデータはスタバ店舗検索で都道府県別で検索をかけたものdそうです。(2006/6/6)

●青森県(人口:145万人)
●山形県(人口:122万人)
●鳥取県(人口:60万人)
●島根県(人口:74万人)
●徳島県(人口:81万人)
●高知県(人口:80万人)
●宮崎県(人口:116万人)


逆に人口が100万人満たないにも係わらず、スタバがある都道府県は?

●福井県(人口:82万人、店舗数:1軒)
●山梨県(人口:88万人、店舗数:2軒)
●佐賀県(人口:86万人、店舗数:1軒)

こう見てみるとこじゃやれたショッピングセンターがあるところにスタバは出店しています。
やはり集客する場所のテイストがスタバ成功の鍵なのです。

今後スタバは年間50店舗を基本に拡大できると思いますが、
1000店ぐらいで一度つまずくのではないでしょうか?

それは今本国のスタバが直面している「食」市場進出への難関です。
本国では先ほどのように100店舗不採算店を閉めるのと同時に、
暖かい朝食サービスもストップしました。

そしてどうしたかと言うと、スタバのコア顧客がライフスタイルとして望む”健康な朝食そして高品質の焼きたてパン”だけに絞ったのです。

ではこの戦術がうまくいくか?

今後スタバは「おいしいコーヒーをおしゃれな空間で」と期待したコア顧客に「健康な朝食をおいしさ溢れる空間で」と思わせなければなりません。

正直パネラブレッドを筆頭に本国では「食」市場を獲得するには難しいものがあります。

今オンリーワンであったダントツ企業のスタバは、市場を拡大するために成功するキーワード「健康」と「おいしさ」に挑んでいるんです。










▲PageTop